今回のミシン修理はブラザーミシンのFamily Marker FM1100(型番EMV8101)です。
FM1100は刺繍用ミシンですが、実用縫い(直線縫い・ジグザグ縫い・ボタンホール縫いなど)も縫えるミシンです。
埼玉県さいたま市より全国宅配ミシン修理にてご依頼をいただきました。
事前にお伺いしている症状は、
- 雑巾を縫おうと3ヶ月ぶりに電源をいれたところ、布が逆に進んで縫ってしまう(返し縫いになる症状です。)
- 縫い始め時に下糸がぐちゃぐちゃになる
ミシン修理|Familr Marker FM1100
◎ミシン到着時の画像です。
ご依頼者様の嫁入り道具のミシンです。
ご近所のミシン屋さんへ持ち込んだ時に買い替えを勧められたと伺っておりますが、酷使されたミシンではなく、ミシンのご使用回数は少ないものの、これまで大切に保管・ご使用のことと存じます。
サビは軽微なものでミシンのコンディションは良好です。
しっかりメンテナンス修理させていただきます。
全体メンテナンス|EMV8101
糸絡みや布ほこり、動作に影響のあるサビを取り除き、内部清掃・注油・グリスアップ・調整とミシン全体のメンテナンスを実施します。
ミシン内部の様子|部品の固着や変形
◎今回「布が逆に縫い進んでしまった」原因は、送り歯を動かす送りステップモーターの部品が固着したことです。(モーターの力では動かない)
時間をかけ固着を解消し、特殊なグリスを塗り込み対策も行います。
縫い目の裏側がぐちゃぐちゃになる症状に関しては、釜留めが変形し糸抜けが悪くなっていることと、上下の糸調子のバランス(糸調子の不良)です。
◎その他、釜の傷研磨、糸調子の調整、糸抜けをよくする処理などを含め各部メンテナンスを行い作業を完了した現在はスムーズに動作するようになり、綺麗に縫い上げております。
≪今回のミシン修理作業内容≫
- メーカー|ブラザーミシン(刺しゅう縫い&実用縫いコンピューターミシン)
- 機種名|Family Marker FM1100
- 型番|EMV8101
- 故障内容|布が逆に進んでしまう(返し縫いになる)、縫い始めに下糸がぐちゃぐちゃになる
- 修理内容|送りステップモーター&連動する機械的な部品の固着解消、釜留めの変形を矯正、金属の焼き付き対策実施、釜の傷研磨、糸調子の調整、ミシン全体のメンテナンス
ミシン修理完了です。
・ミシンの調子が悪い!?と感じたら、まずはお気軽に相談下さい。
小さなミシン修理専門店
〒193-0835
東京都八王子市千人町3-5-22
TEL/FAX : 042-673-3870