今回のミシン修理は、宮崎県より、全国宅配ミシン修理にて、ご依頼をいただきました、リッカーコンピューターミシンのRCM1230(ベルニナ製)です。
事前にお伺いしている症状は、
- 逆行しかしない(返し縫いと同じ縫い方になり、布が正常に進まない)
- ステッチが安定しない
- 手元のランプが点かない
- 刺繍模様が間延びして綺麗に縫えない
ミシン修理|宮崎県
◎ミシン到着時の画像です。
かなり使い込まれているRCM1230という印象を受けます。また年数が経過しておりますので仕方なく生じる部分もありますが、気になるサビが多めです。
初期動作確認では、事前にお伺いしていた不具合の他に、ミシンに振動が加わると、針棒がフリーになってしまう症状があります。
しっかりメンテナンス修理させていただきます。
全体メンテナンス|RCM1230
↑メインコンピューター基板、ミシンを覆うカバーなどを外したRCM1230の分解画像です。
やはりミシン内部もサビ、糸絡み、布ほこりが多いです。
糸絡みや布ほこり、動作に影響のあるサビを取り除き、内部清掃・注油・グリスアップ・調整を行いながら、時間をかけステップモーター、連動して動く駆動部を滑らかにする作業を実施します。
ミシン内部の様子
↑ミシン内部の様子です。
今回の「正常に布を送らない(逆行)」する原因は、送りステップモーター自体の固着とモーターと連動する機械的な部分の固着です。が、他にも針板(要交換)と釜(傷の研磨)の深い傷、糸道へのサビなども原因の一つです。
上記した「針棒がフリーになってしまう」原因は、部品の摩耗ですが、針棒自体も擦れが多いため、今回はユニットごと交換します。
ランプが点灯しなくなった件は、電球切れで2個とも交換しました。
◎詳しい修理作業の内容は直接ご依頼者様へ報告しますが、作業を完了した現在は不具合も解消し、スムーズに綺麗に縫い上げております。
≪今回のミシン修理作業内容≫
- メーカー|RICCARミシン・BERNINAミシン
- 機種名(型番)|RCM1230
- 故障内容|布が逆行する、綺麗に縫えない、手元ランプが点かない
- 修理内容|送りステップモーターや振り幅ステップモーターの固着解消、電球の行為感、金属酸化などによる糸抜け不良(糸調子)の改善、針棒ユニットの交換、針板の交換、釜の傷研磨、ミシンの全体メンテナンス
ミシン修理完了です。
・ミシンの調子が悪い!?と感じたら、まずはお気軽に相談下さい。
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